評価されるデイリーノートって?

投稿者: | 2018年10月11日

デイリーノートというのは理学療法士・作業療法士の臨床実習の中では,かなり古くから使用されてきたツールの1つです.おそらく理学療法士・作業療法士の臨床実習の中で,デイリーノートを作成しない実習というのはかなり少ないでしょう.デイリーノートは指導者と学生をつなぐコミュニケーションツールの1つでもありますので,うまく利用すればより効率的に実習を進めることができます.今回はデイリーノートの作成方法について考えてみたいと思います.

作業療法士・理学療法士臨床実習ガイドブック [ 京極真 ]

デイリーノートって?

デイリーノートというのは理学療法士・作業療法士の臨床実習の中では,かなり古くから使用されてきたツールの1つです.デイリーノートというのは,実習時間または自宅で学んだことを記録するノートで,基本的には毎日,臨床実習指導者へ提出するものになります.デイリーノートの書式というのは養成校で形式が決められているがある場合もありますし,臨床実習指導者によっては形式を指定する指導者もいるかもしれません.このあたりについては実習前または実習初日に指導者にどういった形式でデイリーノートを作成するべきかを確認しておく必要があるでしょう.

 

デイリーノートって何のために書くのか?

デイリーノートは見学中に学生がどういう姿勢で臨んでいるのかを臨床実習指導者に伝える手段です.見学している姿って「ただ立っているようにしか見えない」こともありますが,デイリーノートに見学で何を感じ,何を学んだかを記載すれば,健学を通じて学習できているといったことが指導者へ伝わります.時間の無い実習の中で学生が自身の考えを確実に伝える1つの方法がこのデイリーノートだと思います.また実習生によっては口頭で説明をしたり,指導者とコミュニケーションを取ることが苦手な実習生もいると思いますが,デイリーノートをうまく活用すれば口頭でうまく伝えられない部分を指導者に伝えることができるでしょう.さらにデイリーノートというのは自身の考えをまとめる上でも非常に重要です.これは臨床実習に限ったことではありませんが,自分では理解できていると思っていることでもいざ言葉に出したり,文章としてまとめようとすると,知識の整理が不十分でうまくまとめられないということはよくあります.またこういった経験をさせてほしいといったような内容もなかなか口頭では伝えにくいものですが,デイリーノートに記述して体験したい内容を伝えるというのもよいでしょう.ただしわれわれ理学療法士・作業療法士の仕事を考える上では,口頭でのコミュニケーション能力を高めることも非常に重要ですので,デイリーノートに記載する内容と口頭で伝えるべき内容とを分けて考えることも重要です.臨床実習におけるデイリーノートというのは提出しなければならないといった義務感で作成するものではなく,自身の頭の中を整理する1つのツールと考えた方がよいでしょう.

 

デイリーノートには何を書けばいいの?

例えばデイリーノートには以下のような内容を記述するとよいでしょう.

  • 見学中に疑問に思ったが,指導者に確認できなかったことについて自分なりに調べた上で記述する
  • 見学させていただいたクライアントの特徴をまとめる
  • 翌週から評価を経験させてもらうことを予告されていれば,評価に向けて学習した内容を記述する
  • 実習指導者に質問された内容で,その場では答えられなかった内容について調べて記述する
  • 検査・測定や治療の際に注意されたことについてまとめておく(後でどういった点が不足していたかを振り返る際に役立ちます)

時間を有効に使おう

クリニカルクラークシップ形式の実習が増えてから,以前に比較すると実習生に課される課題というのは年々少なくはなっていると思いますが,自宅へ帰ればデイリーノートの作成以外にもさまざまな課題に取り組む必要がある場合が少なくありません.さらには一人暮らしの場合には,洗濯・食事の準備・掃除と慣れない家事にも取り組まないといけません.通常の実習施設では1時間程度昼休憩の時間があると思いますので,まとめられる内容は昼休みにデイリーノートをまとめておくとよいでしょう.例えば午前中の内容に関するものは,昼休みにデイリーノートにまとめるなどして時間を節約することも長い実習を乗り切る上では重要です.時は金なりと言いますが時間を効率的に使う姿勢は,資格取得後にも非常に重要な姿勢になりますので,学生のうちから身につけておくとよいと思います.

PT臨床実習ルートマップ [ 柳澤健(理学療法) ]

今回は理学療法士・作業療法士の臨床実習におけるデイリーノートについて考えてみました.デイリーノートは有効に使えば,実習指導者とのコミュニケーションツールとして非常に有用です.課せられた課題であるといった認識ではなく,自身の経験や考えをまとめる1つのツールとして有効に活用したいものです.

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