リハビリ拒否のある患者さんの対応ってどうしてますか?

投稿者: | 2018年9月18日

理学療法士・作業療法士であれば誰もがクライアントにリハビリを拒否されたといった経験は少なからずあると思います.

整形外科疾患であれば運動に伴う疼痛の出現に対して拒否的な方もおられるでしょうし,脳卒中を発症しますと抑うつ傾向が強くなりますので,リハビリを拒否される方も少なくないのではないかと思います.

皆様はクライアントにリハビリを拒否された場合に,どういった対応をされていますか?今回もこれといった結論の出る話ではありませんが,リハビリ拒否のある患者さんへの対応について考えてみたいと思います.

 

 

理学療法士プロフェッショナル・ガイド 臨床の現場で役立つマネジメントのすべて [ 細田多穂 ]

 

 

リハ拒否されているのだからクライアントの意思を優先してリハをしない?

リハビリを拒否されているのだから,クライアントの意思を優先してリハビリをしないのが正しいというふうに考えることもできますが,はたしてこれが正しいのでしょうか?

例えば寝たきりの方がおられるとします.長期の臥床によって下側肺障害や褥瘡といった合併症が起こりやすいことは周知の事実ですが,そういった弊害を減らすこともわれわれの重要な役割なわけです.

クライアントの意思をくみ取って,リハビリをしないというのは実はクライアントのためになっていないということを十分に考慮する必要があります.

場合によっては離床せず長期的に臥床を続けるというのは生命にも関わりますので,われわれの役割というのを改めて考えた上で,拒否されるクライアントに対峙する必要があるでしょう.

 

 

 リハビリを拒否する原因を考えよう 

認知症の方であれ,リハビリを拒否される場合には,何かしら理由があって拒否されているのだということをわれわれは認識しておく必要があると思います.

疼痛が原因になる場合もあるでしょうし,長期の臥床に伴って倦怠感が強いために起き上がりたくないといったケースもあるでしょう.

いずれにしてもリハビリを拒否する原因を考えた上で対応することが非常に重要となります.

 

 

 

 時間を変えて訪室してみよう 

クライアントによっては時間を変えることでリハビリに取り組んでくれる方も少なくありません.

また何度も訪室して顔を覚えてもらえると,クライアントとの信頼関係を築くことにもつながります.

また食後などで離床している時間に合わせて,訪室してそのまま理学療法を行うといった方法も有効です.

ベッドから起き上がることを苦痛に感じられている方も多く,起きてしまえば意外に運動に取り組んでくださる方も少なくありません.

 

 

 

 担当を変わってみよう 

理学療法士も人ですし,クライアントも人ですので,やはり相性というのがあると思います.

もしかしたらクライアントが拒否されているのは,担当理学療法士に問題がある場合もあります.

性別の異なる理学療法士が訪室すると拒否が無くなるケースもありますので,リハビリ拒否が続くようであれば担当理学療法士を代わるといった方法も考えてみた方が良いです.

 

 

 

 他職種を巻き込もう 

リハビリを拒否されているクライアントを担当した際に,絶対やってはいけないのは理学療法士一人で抱え込むということです.

理学療法士だけでできることというのは限られてます.

例えば医師に相談すれば,抑うつを改善するような薬物を処方してくれるかもしれませんし,看護師に相談すればリハビリ時間に一緒になってクライアントがリハビリに取り組めるように協力してもらえるかもしれません.

リハビリ拒否のある方こそ情報を共有し,他職種と協同で介入していくことが重要です.

 

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 家族を巻き込もう 

他職種の力を借りても歯が立たないといった場合には,時間を決めてご家族に来院していただく方法も有効です.

ご家族が一緒にリハビリを応援して下されば,クライアントも取り組もうとされることも多いです.何より家族の力って大きいですから有効活用しない手はありません.

とはいってもなかなかご家族に来院いただけない場合も少なくないわけですが…

 

 

 

今回はリハビリ拒否のある患者さんへの対応について考えてみました.

これを機に皆様方もリハビリを拒否されるクライアントへの対応について考えてみてはいかがでしょうか?

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